三重県の土地探しと気候風土

三重県の土地探し、まずは地域による気候風土の違いを理解しましょう。

三重県は日本列島のちょうど真ん中辺りに位置し、南北に約170キロ、東西約80キロと縦に長く、北は愛知県・滋賀県、南は和歌山県、東は伊勢湾、西は奈良県・京都府に接しています。
また、山地・平地・沿岸と地形も様々で、地域による気候の違いがとても大きいです。
特に三重県の北部と南部では気候風土が大きく違うため、三重県に住み、注文住宅で家を新築するなら、選んだ土地の地域の気候に適した家作りを考えなければ、快適な生活を送るのが大変になると言えるでしょう。

それでは、三重県の大まかなエリアの気候を見ていきましょう。

桑名市・四日市市・鈴鹿市を含む北部エリアは温暖な気候ですが、冬は乾燥し、滋賀との県境にある「鈴鹿山脈」から冷たい風が強く吹き込み、局地的に大雪をもたらすことがあります。

津市・松阪市・伊勢市を含む中部エリアも比較的温暖な気候と言えます。雪は年に1~2回うっすらと積もる程度です。
ただ、盆地エリアは夏、かなり蒸し暑くなります。

伊賀市・名張市がある西エリアは、周りを山に囲まれた盆地で、降水量は少ないのですが、朝晩の気温差、寒暖の差が激しい地域です。

和歌山県に近い南エリアの尾鷲市・熊野市は、太平洋側気候の影響で平均気温が16度を超えるほど暖かいのですが、夏は台風の影響を受けやすく、特に尾鷲市は背後に山、前が太平洋という地形から暖流の影響を受けやすく、年間降水量が全国でもトップクラス、非常に雨の多い地域として知られています。

これらの気候の違いから、例えば北エリアに住むなら風に強い暖かい家が、南エリアなら何よりも雨対策を重視した家作りが求められます。

さらに、三重県は活断層(推定活断層も含む)が多い上、太平洋・伊勢湾に面しているので、地震・津波による被害を大きく受ける可能性があります。
土地を探す際は、県や市などが出しているハザードマップ等で、大まかな活断層の位置や想定される震度、津波の高さなどもチェックしましょう。
また、同じ市内でも山沿い・海沿いで地盤の強度に大きな差があります。
場所によっては家を建てる際、地盤改良の工事が必要となりますのでご注意ください。

地域によって大きく違う三重県の気候風土。
「新築で注文住宅ならどんな家でも大丈夫」と過信してはいけません。
住みやすく長持ちする家を建てるには、まずその地域の気候を意識することが大事です。