三重県の土地探しと分譲地

三重県で区画整理されている分譲地を探すときに注目したいのが、市街化調整区域の物件です。
本来であれば市街化調整区域では住宅を新築できないのですが、例外的に住宅の新築が可能になっている場合があります。住宅の建築が不可能な土地に住宅を建築する例としては農地からの転用届けが代表的ですが、公的機関による宅地造成事業の場合も住宅を新築できます。正確には、土地区画整理事業によって整備された分譲地への新築です。建売分譲住宅のような条件付の土地に指定されていなければ、分譲地を購入して、自分で選んだ工務店で新築してもらえます。用途地域が市街化調整区域のままで、地目が宅地になっている状態です。注文住宅の工務店では、市街化調整区域における宅地の情報を、いち早く取り寄せている場合が多いです。まだ土地を所有していない状態で、注文住宅の一戸建てを建築したいときは、工務店に相談すると良いでしょう。分譲地は抽選で決まる場合もありますが、実質的に早く動いて予約した人が優先的に購入しやすい場合も多いです。早いもの順で分譲地が予約されてから、その後で抽選が行なわれる場合もあります。
いずれにしても情報収集が決め手になります。普段から工務店と付き合いのある人のほうが、情報収集は早くなりやすいので、注文住宅を依頼したいと検討している段階で早めに工務店に相談すると良いでしょう。予算の確保の問題もありますが、土地探しも大切です。予算を確保できても、土地が見つからなければ建築できないからです。工務店は複数の情報源を持っていると覚えておきましょう。行政機関と地主からの情報です。行政機関は市町村役場ですから、公的機関による宅地造成事業の情報になります。市町村役場に通わなくても、インターネットで情報を閲覧できる場合が多くなりましたので、こまめにチェックすると良いでしょう。
地主が土地を公的機関に提供して、大規模な団地として開発される場合もあります。三重県では一戸建て住宅が造成されて団地を形成するスタイルの、公共事業としての宅地分譲が行なわれています。市街化調整区域のまま宅地になりますので、不動産会社が仲介しないまま売り出されて完売してしまうと、情報そのものの入手が困難です。土地探しはスピードも大切です。あらかじめ希望する注文住宅で、だいたいのイメージを工務店に伝えておけば、イメージどおりの一戸建てを建築できる条件で分譲されたときに、工務店が教えてくれます。賃貸住宅に入居しながら、じっくりと希望物件を見つけたいときに役立つ土地探しの方法です。