三重県内で注文住宅を新築するにあたっては、それにふさわしい土地を買い求めるところからはじまりますが、この場合、できるだけ効率的に、適当な土地を探し当てたいものです。
三重県内での土地探しについでてすが、まずは建築条件がついている土地に新築するという方法があります。建築条件というのは、同じ注文住宅ではあっても、特定の業者に施工を請け負わせることが必要という前提がついていることをいいます。そのため、たとえばデザイン性にすぐれた注文住宅を数多く新築している建築設計士がいるような事務所を施主がみずから選んで契約をするといったことはできず、あくまでも特定の業者との契約によって、施主の意向にあわせた注文住宅をつくってもらうということになります。そのかわり、分譲価格が同種の土地にくらべてきわめて安く、予算的に限られている場合にはたいへん助かることがあります。
それ以外の一般的な土地を買い求めるのであれば、まずは三重県内でもどのようなエリアに住みたいのかという希望程度は明確にしておいたほうがよいでしょう。たとえば、より都市的な街並みがあるところに住みたい、生活に便利なところに住みたいというのであれば、三重県内でも北部の四日市市であるとか、県庁所在地の津市、もとは城下町であった松阪市などといったあたりが適当といえます。このあたりは住宅向けの分譲地もかなり多くのストックがありますので、土地選びにこまることはないでしょう。いっぽう、都会の喧騒をはなれた静かな環境を望むのであれば、県内でも外縁部に近くなりますが、名張市や伊勢市といったあたりが適しているかもしれません。両者は若干街並みの特色が異なり、名張市あたりであれば完全に住宅街として整然と整備された街並み、伊勢市であれば伊勢神宮にみるような歴史にいろどられた風情のある街並みといったところとなります。
また、土地探しをするためのチャンネルとしては、インターネットの専門サイトをのぞいて、ここで検索をしながら適当な土地を探すというものと、街なかにあるような不動産会社に直接出向いて相談をするという方法の、主に二通りが考えられます。どちらがよいというものではなく、インターネットであれば全国から寄せられる情報をもとに条件にあったものが瞬時に探し出せるという利点が、不動産会社であれば地元の掘り出し物の物件を紹介してもらえるという利点がそれぞれありますので、組みあわせて利用するのがよいといえます。