火災保険料が安くなる省令準耐火のメリット・デメリット

注文住宅を建てるにあたっては、住宅ローンを利用する場合がほとんどといえますが、この場合、住宅ローンを借り入れる金融機関のほうから、火災保険に加入することを求められることになります。火災保険は賃貸のアパート、マンションであれば当然のように加入していますが、よく考えてみれば、賃貸物件は建物は大家が所有し、入居者は部屋のなかにある家財だけを所有しているため、この家財のほうが火災保険の対象であったわけです。ところが、注文住宅を建てる場合は、建物のすべてが自己所有の物件であり、これに家財が上乗せされるということになりますので、賃貸物件よりも相当高額な保険料負担となってしまいます。そこで、木造住宅であれば、省令準耐火住宅とよばれる構造で新築してしまうというのがポイントとなります。省令準耐火住宅であれば、火災保険料が5割程度に削減できるという大きなメリットがあります。そのいっぽうで、火災に負けないことを優先するため、注文住宅の強みである、デザインや構造の自由度が制約される可能性があるのがデメリットになってきます。

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